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「ひそひそ星」ネタバレ 「記録」として撮るだけ、と見えるというのは果たしてどうか

園子温監督。 「紀子の食卓」で作風と演出の方向性が固まり、「愛のむきだし」でアブノーマルをエンタメで描き、「冷たい熱帯魚」でさらにその色が強まり、なぜだか、日本を代表する映画監督として祭り上げられる。  だが「紀子」以前の「奇妙なサーカス」...
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「ボーダーライン」ネタバレ どうしても比較してしまう過去作

!!いやいや、完全に好みの問題ですが、好きな人ごめんなさい。 ドゥニ・ビルヌーブ。 「灼熱の魂」「プリズナーズ」そして大好き「複製された男」と世のタブー(人として、そして男として)を描いてきた最も最新作を期待されている監督と思います。(20...
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「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」ネタバレ バットマンとスーパーマンを共演させる、と言う点は申し分ないが。

!!映画ファンならだれにもわかるネタバレはしています!! クリストファー・ノーラン。ザック・スナイダー。  僕の苦手な監督さんたちです、ごめんなさい。  ですが、前作「マン・オブ・スティール」は、シリアス「ダークナイト」のうじうじ路線と「見...
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「ヘイトフル・エイト」ネタバレ 憎しみ満載の(忌むべき)8作目

!!注意 ネタバレです!!  全くどうでもいい話ですが、僕は「エクソシスト2」が大好きです。  エンニオ・モリコーネと言えば、僕にとっては「エクソシスト2」であり、「オルカ」であり、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」であり、「ア...
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ディーパンの闘い」ネタバレ その力は悲しく、だが、うらやましくもある。

!!ネタバレ注意です!! 予備知識は要らない 予備知識は、「パルムドール」とスリランカ内線から逃れた「疑似家族」、そして「タクシー・ドライバー」。 ジャック・オーディアールの作品は初めてですが、予備知識から想像できることがあてにならないこと...
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「ババドック 暗闇の魔物」 うっかり飲んじゃいけない、シングルマザーのための処方せん

2015年の全米を騒がせたホラーが「イット・フォローズ」で、2014年の全米を騒がせたホラーがこれ。なるほど。怖い。だが、そこに描かれているものはとても崇高だ。 「イット・フォローズ」が生と性と死、そして愛と喜びの映画であるならば、本作は「...
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「白鯨との戦い」ネタバレ 変わることの勇気

!!やっぱりネタバレしています!!  確かに僕も、これまでのレビューの中にも邦題について、いろいろ言ってきたことはある。 原題「In the Heart of the Sea」  直訳すると、「海の中心で」。あるいはもっと意訳すると「心の奥...
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「ブリッジ・オブ・スパイ」 映画の事より、ただの恨み節

!!ネタバレはしていませんが、正直、寂しい思いをしています。 なので、好きな人ごめんなさい!! スピルバーグには、撮らなければいけない映画があるのだという。  それにあたる作品で真っ先に思い当たるであろう、「シンドラーのリスト」「プライベー...
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「バクマン。」 青春映画としての「身軽さ、軽さ、軽薄さ」の表現として優秀。

週刊少年ジャンプ  週刊少年ジャンプは中学生までよく読んでました。「シェイプアップ乱」がお気にいりだった。ただし乱ちゃんの等身が変わるようになって読まなくなった。 「バクマン。」  故に?原作未読。  佐藤健くんと桐谷健太くんが出ている、と...
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「ぼくのエリ 200歳の少女」 鼻タレ万歳

いや、気にはなってたんだけど、この邦題じゃないですか、ちょっと手を出せませんでした。「ぼくのエリ」ですよ、勘弁してほしいなあ。 「ぼくのエリ 200歳の少女」 これは傑作!  これ面白いです。  もうたくさん色んな人が書いているし、僕も特別...