「猫なんかよんでもこない。」ネタバレ ファミリー映画を観るのは大変だ

!!なんだか違う映画を褒めているようですが、気にしないでください。あ、思い出しましたが、ネタバレです!!

いつだって、どんなときだって、そこにいた。

僕にとって、猫とはそういう存在。下手に猫を描いた映画を観ようものなら許さない、と、これまで思ってた。だが本作はファミリー映画なのです。「許さない」という気持ちを起こすこと自体が、僕の敗北。

シンザン
シンザン

「インサイド・ルーウィン・デイヴィス」の猫以上の猫映画なんか存在しない!

と意固地な僕だが、果たして。

「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」 金の匂いがしないが、猫の匂いはする
2014年前半、個人的にもっとも観たかった映画。  コーエン兄弟新作、音楽映画、カンヌ受賞、黒髪のキャリー・マリガン、ティンバーレイクの歌、オスカー、と言ってもアカデミーのほうで、賞レースからの完全無視、カンヌから1年経っての公開、SHIP...
「猫なんかよんでもこない。」

 原作は知らないのですが、「よんでも」を「呼んでも」と書かないのは「(心を)読んでも」という意味もあるのかもしれない。

 と、おっと、こんなことを考えているようでは、ファミリー映画は観れない。そう、場面場面ににこーーーっと笑ってあげるのが正解。伏線なんか貼らない、芝居が濃いのも、親切設定(のはず)。

シンザン
シンザン

・・・めんどいなあ、ファミリー映画(・・・ニコニコ)

 だが、これは言わせてもらいます。

猫は「描いちゃ」いけない。

 一挙手一投足、子猫の動きを主人公が解説するのはよいのですが、その解説って、こと猫に関しては要らないのです。それは猫好きの楽しみを奪うようなもの。

 こっちが勝手に想像するし、こっちが勝手に気持ちを想像する、それこそが猫を飼うことの楽しさなのだから。第一そのことは劇中ヒロインが語ってる。

良かった点

 猫の動きはとてもよくコントロールされている。僕は実生活で猫エイズで死ぬ猫と一緒にいただけあって、その描写に不満はなくはないが、まあ、それもよかろう。

ダメだった点

 ただですねえ、上映時間が長すぎるんだよねえ。80分ぐらいの映画でいいですよ、これ。

 ボクサーの役作りも緩々だし、主人公はなかなか働かないし、きっちり30分ごとに丁寧にイベントを用意しているんだけど、リアリティなさすぎ、見どころなさすぎで、もう眠くて眠くて。

 ただ、ラストの電話は良かったですね。あれは電話に出ないでOK。ラストはとても「映画」らしかった。

トカゲ。

あれはね、猫によって色々あると思います。「とったど!」とドヤ顔する猫。獲ったから褒めろ、とウルウルしてこっちを見る猫。

劇場公開日 2016年1月30日

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