「 ネオン・デーモン」 美を追ってこそオンナ、悪魔であってこそオンナ

ネオン・デーモン
劇場公開日 2017年1月13日

 

 

年を取れば衰える。おなかは出る。目は細くなる。肌は艶を失う。

こんな僕も、若いころは美に執着した。

 

それでいいじゃないか。外見を磨くことで、中身が磨かれることもある。美を追い求めることで、チャンスを得ることも多分にある。

 

もちろん、それぞれ価値観はあるが、それぞれの価値観において、「美」に執着しない女に魅力は感じないし、「美」を求めない男には関わりたくない。

 

「ネオン・デーモン」

ニコラス・ウィンディング・レフン。

 

「ドライヴ」で注目された彼だが、個人的には「ブロンソン」や「オンリー・ゴッド」に俄然肩入れする監督で、現在、監督で映画を観るなら、という視点では名前が挙がる。(ほかはビルヌーブ、シアンフランスといったところでしょうか)

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レフンの映画は主人公にそれぞれ「美学」がある。

主人公には圧倒的な魅力があり、むしろレフンの作品は音楽や映像ではなく、登場人物の力に依存する。

 

本作の主人公、エル・ファニングは確かに美しい。だが最初のシーン以降、はっとするような映像はないし、会話のシーンになると、退屈なストーリーが露わになる。

 

確かに、映像、音楽ともに映画館で「体験」すべきものだが、それ以外のものは、はっきり言って演出力に問題があるように思います。登場人物の配置もキャラ付けも定番すぎ。

 

チープで、ナルシシズムたっぷり、という点では「ネオン・デーモン」というタイトルは確かにピッタリではある。だが、70年代、「ネオン」、「デーモン」、「サイケ」、「シンセ」はもろイタリアン・ホラーのテイストで、当時のプログレではさんざん扱われたものだ。

 

ラストの荒廃した風景に一人の女。

 

軽薄な美への追及を、否定する物ではなく、むしろ、それに果敢に立ち向かう、刹那な生き方をする女性の描き方に、ナルシシズムを感じるとともに、賛同したくなる気持ちは個人的に大いにあるのですが、もう少しドキドキさせてほしかったとも思います。

 

さいごに

最近の映画音楽で出ずっぱりなSIA。食傷気味ではあるが、そんな「女の闘い」にはやはり、SIAはよく似合います。

 

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