4DXについては、いつかチャンス、というか「4DX」ならでは、の作品でなければ、とまあ、ある意味見に行くことを楽しみにとっておいたんです。
最大限の効果のある作品でみたい、というよりも
「下手に面白い作品でみたら、困ってしまうな」
というのが、とっておいた、の正しい理由。ある意味逆に「バードマン」も長回しが4DX向きとは思うが、「4DXらしい」映画を見たかったわけです。
行動範囲内に4DX映画館がない人にはまことに申し訳ないのですが、これ以上の4DX初体験映画はないです。多少のいい加減な4DX演出もあるが、そんなことはどうでもいいくらい、すっかりストーリーの無意味さを気にならないくらい、体を揺らされました。
この映画で4DXは十分堪能したので、もう行かなくてもいいぐらい。
殴り合い、カーアクション、落下、ドンパチ、とにかく車と肉弾戦。本当にそれしかない。途中、水着、寒いギャグ、ヴィンのアップもあるが、それも込みで楽しい。
監督は「狼の死刑宣告」「ソウ」「インシディアス」そして大好き「死霊館」のジェームズ・ワン。
この宇宙一どうしようもない(笑)ストーリーを、地球一の編集と演出でまとめている。アクションで言うと、殴り合い演出が結構面白い。そしてここに詰め込まれたアクション演出は意外にも
「なんかギリギリ可能かもしれない(笑)」
というアクションに徹していることにも注目してほしいです。
ジェイソン・ステイサム、やっぱり現役。もうあっちのエクスペンタブルズには出なくていいです。ルーク・エヴァンズ演じる弟が実は死んでいなかった、という点で、たぶんコイツは次のパートナー(ライバル)、と見ている。
となると、ハンは死に損か。
唯一の欠点はやっぱりどうしようもないストーリーのため、「この人ら、何やってんだっけ?」と観ているこっちも観ている最中に、観ている理由を忘れてしまう点。このシリーズは毎度そうだけど。
しかし、「アクション」ありきのどうしようもないストーリーは、世間的にも、僕的にも「アリ」だ。
追記
正直、このシリーズのファンではないけれど、「See You Again」には泣かされた。サントラもおいしい。
追記2
本作はバック・グラウンド・ムービーとして最高峰です。
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