僕は広島市出身だし、呉市にも親戚が住んでおり、相当思い入れのある僕には、そう、これは「この世界の片隅に」以来の鑑賞動機。
カミさんに黙ってコソコソしててでも、なけなしの小遣いを使ってでも、行かないわけにはいかない。
期待はある、だが、当然そこは出身者ゆえの厳しい目もあります。
「孤狼の血」
広島市内では誰もが知る旧タカノ橋サロンシネマや清水劇場、的場シネマ近辺など、「ならでは」、のロケ地も楽しい。
だが、それだけだ。結局出来上がったものは「かっこ」だけ。
正直、期待外れでした。
「Vシネマ」と変わりないどころか、量産型を強いられても、個性を発揮しようとした「Vシネマ」より熱さが足らない。
ストーリーもつまらなく退屈。キャラも魅力なし。役所広司の呉弁は力み過ぎ。結局大上は何がうまくできてて、何がダメで、そんななか、何がしたかったのか。
でも、最もダメな点は笑いが足らないことだと思う。
「仁義なき戦い」はコメディ。アツイ「漢」とかそんな風にあの映画を観るものではない。石橋蓮司さんは、本当に芝居を「流している」。ま、それが唯一の笑いどころなのだから、本人はよーくわかっているんだと思う。
追記
広島弁を文章に起こさないほうがいいです。田中宏の漫画の違和感と同じ。大上の、日岡日記への書きなぐりは恥ずかしくって、小学生の落書きかと思った。
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