本作は難解だ!という意見も多いのだけれども。
東洋の神秘に必要以上に傾倒してみちゃったレフン監督が、マザコンで、不能な主人公と、彼も含めて、超卑怯で臆病な白人の侵略を、北野武(風の人)がバッサバッサ切り捨てる映画。
とにかく白人グループが、徹底的に、バカで卑怯で下劣で臆病に描かれている。
ゴズリング扮するジュリアンもあれだ、そのママンへの言い訳づくりで武(風の人)とタイマンするんだけど、当たり前のように返り討ち。そのあとのジュリアンが武(風の人)の家を強襲するんだけど、その時の彼の行動がまた、またセコい、精神的に卑怯。
この主人公はとにかく揺らぎまくってんだよね。
ママンが神、とか何とかいう前に、ママンのせいで不能にとかいう前に
いやいや、自分がかわいいだけなんだ。
一方の、武は徹底して、揺るがない。彼のカラオケは鎮魂、とか何とかいう前に、「俺の歌を聴けや」という普段の彼のまんまであることに注目したい。
じっと手を見る。男の手とは?
ラスト、ジュリアンがじっと手をみる。
それは自分の男性器のメタファー。
これ、どうしようか、と思って、役に立たないのがわかったところ、パイプカットしてくれる人(これをある意味「神」とも言える)が現れたので、身内を欺き、見事パイプカットできました、というお話。
劇場公開日2014年1月25日

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