「スター・ウォーズ」は世代的に「ズバリ」の僕です。「スター・ウォーズEP4,5,6」を見て我を失うように映画を愛するようになり、「EP1,2,3」を見て我に返った世代。
そのEP4の直前のお話を、「名も無き戦士たち」の「デス・スター設計図争奪戦」を映画化したという。
つまり、知っている人間からすると、「どう4につなげるのか」ということのみ興味がいくし、実際作り手が「それ」以外にどれだけマジになっているか、というと、正直不安。果たしてどうだったのか。
「スター・ウォーズ」の前に文字が入ると「プロレス?」と思ってしまう世代だが、それはさておき。
結論から言うと、やはり思った通り、「それ」以外は「どうもマジになっていない」という結果。
1)前半1時間がつまらなすぎ
つまり、ベイダーの初登場シーンまでのこと。
もうこの時点で「それ」以外のことしか考えていないんですね。フォレスト・ウィッテカーの意味がまったくないし、もっというと、せっかくのマッツ・ミケルセンも意味なし。
2)主人公はじめ、キャラがつまらなすぎ
「ならず者一味」というのなら、それぞれキャラに特徴をもたせ、バラバラな個性が結集して、一団となる、という描きべき描写が描けていない。
ひどいのが、フォース、フォース連呼する、偽物「ジェダイ」にしか見えない「座頭市」ドニーが「木の棒」もって立ち回る男。
なんだ、これ。
3)主人公に魅力が足らない。
フェリシティ・ジョーンズ演じる主人公も決死の作戦参加の理由も描けていなわけでないが、先の退屈描写のせいで、お母さん死にました、育ての親死にました、お父さん死にました、の箇条書き設定で、全くこちらはノレないのです。
口元も残念で、EP7の主人公とでは顎周りの説得力が違う。
4)ドッグ・ファイトがひどい、というか戦闘シーンでさらに興ざめ
ギャレス・エドワーズ
「GODZILLA」の「トロ臭い」前半も然ることながら、見せ場の「もっと見せてええ」というところで、バシャっとカットを変える、あのセンス。
Xウィングが爆撃して、旋回するシーンなど、もっと縦横無尽な長回しで見せるべきシーンをバシャっと切ってしまう。
「GODZILLA」ではわざとかと思ったが、どうやら本気でセンスが無いらしい。
うーむ、どうもこの感覚、あれだ、「ターミネーター4」(クリスチャン・ベールの出てるやつね)の感覚に近い。
別にシュワルツネッガーとP・カッシングを比較しているわけではありませんが。
5)音楽も残念
ジョン・ウィリアムズへのリスペクトなのかどうか知らないが、よりによって「EP2」の愛のテーマそっくりな曲が全編に渡って流れるのである。
この辺もバッタモン感を増長させているように思います。
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