「ターミネーター ニュー・フェイト」ネタバレ 僕はこれより「ジェニシス」のほうが好きだよ。

「ターミネーター」

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わざわざ未来から四角い顔のすごい髪型のオンナを殺りに来たサイボーグと、わざわざ未来から四角い顔のすごい髪型の、親友の母であるオンナに恋をしたオトコのお話で、最終的に人間が勝ち、見事、「親友」の生みの親になるという、BLを遥かに通り越したいびつな愛が当時中学生だった僕にも、とても刺激的で、とてもいやらしさを感じる映画でした。

 

「ターミネーター2」

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は、キャラの逆転効果とT1000、そしてガンズ・アンド・ローゼズ。
これがすべて。高校生の時の僕は燃えるが、今の僕には今見返すほどの愛はありません。

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ファンに不評な「ターミネーター3」

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僕からすると、大傑作。ヒーローになりそこねた猿過顔の妄想男が、セクシーなお姉チャンに狙われる。

ラスト、主人公二人との密室にて、これから起こること、つまり「オレはヒーローなんだぜ」という、「荒廃した未来の復活」への変質的な期待が気持ち悪く、とても素晴らしい作品だった。

唯一失敗は、未来から旧式のターミネーターを守護に送り込んだ点。いくらファザコン気質になったといっても、旧式を送り込むメリットは無いでしょう。

まあ、それを言ったらアーノルドの出番がないので、元も子もないけど。

 

「ターミネーター ジェニシス(新起動)」

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これは「ジェニシス」のレビューでも書いたけど、キャメロンが褒めた理由は2つ。

「ターミネーター:新起動 ジェニシス」複雑な境遇の息子ならではの思春期な反抗、そして苦難を乗り越えての合体に身を震わせろ
本作こそ本当の第三作目の「ターミネーター」だ? まあ、ジェームズ・キャメロンがそういうのなら、それでもいいんですけど、これ何かあるなあ、と思ってちょっと調べると、2019年にアメリカ著作権法により、35年経過によって、キャメロンに著作権が戻...

権利が戻って来る前に、シリーズの価値を上げるため。それが最大の理由。つまり自分が関わることになったら、ちゃんと稼げるものになっているように、という宣伝。

そして、キャメロンが1,2作で描いていた、サラ・コナーの話に戻したこと。キャメロンの作品群からして、それは十分納得行くこと。

個人的には、ジョン・コナーを悪役にし、「子」をサラとカイルのラブストーリーを邪魔するもの、としたところが素晴らしい。その点こそが「新起動」として見るべきところだった。サラの本気の「カワイさ」があがったのもプラス。

カイルの執着度が下がったり、ジョンのマザコン描写が薄かったりと、いろいろ残念ではあるが、今「新起動」のレビューを見直すと、サラの「子離れ」を言及してるあたり、当時結構楽しく観たんだよね。

といったところでの、

「ターミネーター ニュー・フェイト」

ジョン・コナーがクソ生意気なガキのときにアッサリと殺される。

最高じゃないか!

僕は何度も指摘しているし、ターミネーターシリーズを見てればわかる。
シリーズは、サラ・コナーの話であって、ジョン・コナーの話ではないのだ。
(だからこそサル顔のジョンの「3」が面白い)

そこだけは評価。

だからといって、おばあちゃんのサラ・コナーが「2」のT800のように登場しても、全く嬉しくない。やるとわかってるからね。

グレース。カッコいいのは分かる。背負ってきたものの重さも感じる。

だが、肝心のダニーへの変質的な愛の描写が甘い。「1」のカイルのように「結ばれる」展開でないと、そこはだめでしょう。

ダニー。ああ、キャメロンの好きそうな設定。さらに最近のポリコレ臭がrev9と合わせて、たまらなく臭う。

rev9

「ターミネーター」シリーズ化での一番の難点は、アーノルドの老化ではなく、「1」のT800、「2」のT1000を超える敵を作り出せていないところ。

サラ・コナーの話、ジョン・コナーの話云々ではなく、これらの敵が素晴らしすぎて、敵が成立しないのね。(そういう意味で「ジェニシス」の「敵」は面白い。)

 

そして、アーノルド。

「ジェニシス」でやった役とカブりすぎだし、今回はさらに要らない存在。「ジェニシス」」での彼は、サラの恋路を見守るオジサンという立場がとても素晴らしかった。

「ニュー・フェイト」をみると、いかに「ジェニシス」がすごい誠実かつ大胆なことをやろうとした「新起動」だったことがよくわかる。

僕にとって「ニュー・フェイト」は、「そのことを思い出させてくれるだけ」の映画かな。

追記

あ、4!

忘れてたわ。まあ、いいか。

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