「ニンフォマニアック Vol.2」ネタバレ みんなスッキリ!!

!!いつも以上、思いっきりネタバレしています!!

前作「ニンフォマニアック Vol.1」について

 前作は非常に万人に伝わりやすい作品だった。

シンザン
シンザン

 万人が楽しめる作品、では決してないよ。

 だが、VOL.1だけでいうと、主人公がたまたま居合わせた男に自分の性遍歴を語り、初めての男と再度結ばれた矢先、快感を得ることができなくなっていた、さてどうする、つづく、という形で終わって、

「トリアー、バカなの?(笑)」

という感想でした。
 

VOL.2。

 結論から言うと、これまた非常に万人にわかりやすい、きれいなオチで落としてくれた、サービス精神を前作以上に感じさせる内容となってました。

 いや、このオチ、途中でスカルスガルドが実は童貞である、ということを告白し、それまでの彼の、主人公の経験に対する解釈が、「なるほど童貞だなあ」、と納得させられる屁理屈であるため、こういう終わり方が、「らしい」、というか、「むしろ」、そうなるべきラストである、ということも納得させられる。

 そこには、そのオチが読めた、ということ以上に、「トリアー、結構スッキリ直球を投げたじゃん」と、なんというか、全くの余計なお世話だが、散々内省的な映画ばっか撮ってきたトリアーに対しての成長、というか、潔さというか、祝鬱脱却、を感じさせる爽快感があります。

 黒人2人のエピソードで言葉はわからないが、もめてる内容が手に取るように分かる(わかっちゃダメ!!)演出も楽しい。

 快感が得られない、からの、快感への欲求のエスカレート、および話の展開もよくある話で、途中、セックス依存症のセラピーを受けたり、それに挫折し、デフォー演じる事業主のもとで、取り立て屋をやることになったりと、経験を武器にとか、若き女後継者とのレズビアンな関係とか、とことん下世話な低俗的な展開が続く。

 彼女の話の最後は、これまでのセクシャル行為の集大成、というか、最も下劣て最低な行為を受けることで、オーガズムを迎え、VOL.1の初めに戻るストーリー展開。
 

スッキリなラスト

 ラスト、助けてくれて、話を聞いてくれたスカルスガルドに対し、ゲンズブールは友情を感じる。しかしスカルスガルドは童貞。彼がもう一度部屋に戻ってきた時点で僕は思わず吹き出しました。

 しかしこの物語のラストは、こうでないといけない。最高に爽快感を与えてくれるラストに大爆笑必至。

シンザン
シンザン

 いわゆる、「いいじゃないのぉ、だめよ、だめだめ」

 でも4時間はさすがに長すぎで、Vol.2だけでもかなりのボリュームだし、VOL.1は見なくてもよいかもしれないが、我慢した分だけの爽快感はあります。
 

さいごに

 顔がボコボコのゲンズブールとスカルスガルドのやり取りは、まるで「エクソシスト」のメリン神父とリーガンのやり取りのよう。スカルスガルドはメリンを演じたことがある点や、「こじらした」スカルスガルドからすると、主人公のそれは悪魔的な行為であり、神父と悪魔の対決って、現実問題、結末はこうだよね。

シンザン
シンザン

 こじらした男からすれば、主人公は、悪魔であり、天使・・・か?

 

劇場公開日2014年11月1日

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