「GONIN サーガ」青春映画として、前作からの継承そして発展。

 あまり評判のよろしくない本作ですが、とても面白かったです!

1)前作のキャスティングとパブリック・イメージを継承?

 佐藤浩市≒東出昌大
 根津甚八≒桐谷健太
 竹中直人≒柄本佑
 本木雅弘≒土屋アンナ

 と思いますよね。

 これがそのままの役どころでも良かったのかもしれないけど、そのまんまじゃなくって、なかなか変化があって楽しかった。

 じゃあ、椎名桔平さんはというと、井上晴美さん?

2)根津甚八さんのサプライズ

 正直な話、ただただ痛々しく思いました。

3)青春映画

 前作「GONIN」のほうは、無情感が魅力だったけど、本作はやり遂げた感があるんです。境遇としては、不幸の身だけど、目的に向かって走り遂げた、ある種のハッピーエンド。

 「ドン詰まりからの、一瞬の、鮮烈なきらめき」

 そこがキラッキラしているから、それゆえの復讐の計画の杜撰さ、などは気になりません。

 いや、むしろ計画はガサツでないといけない。だからこその、東出昌大くんや桐谷健太くん、柄本佑くん。よく練られたキャスティングだと思います。

 特に東出君は狂ってて、よかった。

シンザン
シンザン

2015年鑑賞当時の感想です(汗)

 前作「GONIN」のほうもそうだったし、「当時もチャラい」キャスティングはその意味も十分あった。

4)土屋アンナさんの役回りについて

 石井作品に出てるなら、もう少し頑張りどころがあったような気もします。

 

シンザン
シンザン

 別に体当たり演技=裸になる、ってわけでもないけどね。

思い入れ

 前作「GONIN」は非常に思い入れのある映画だ。新宿歌舞伎町のバッティングセンターのロケを目の当たりにして、佐藤浩市の背の高さとカッコよさに感動してました。

さいごに

 そもそも現代劇、というが最大の欠点ではある。なぜ前作直後の話でなく、舞台を次の世代の現代にしたのか。ケータイでメッセージとか、小道具として面白くないのは周知の事実。

 でも、この時代にこんな映画を観られるのも結構なことなんで、そのこと自体に満足するべきですね。

 

シンザン
シンザン

 ラストにテーマ曲を持ってきたのも良かったね。いい余韻で帰れます。

 あと、意外と女性のみの鑑賞が目立った。前作のあの二人の関係を東出くんと桐谷くんに求めたのか、土屋アンナ効果か、それとも石井作品の持つ雰囲気なのか、なかなか興味深かった。

 

シンザン
シンザン

 繰り返すようですが、2015年鑑賞当時の感想です(再び汗)

劇場公開日 2015年9月26日

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