「傷物語I 鉄血篇」ネタバレ アニメ映画を観るのって色々、気使って大変だ

!!激しくネタバレしています!!

 2016年1年とおしてアニメ映画に挑戦するという抱負を掲げた以上、できるだけ早いうちに、人気のある作品から体験しようと思いまして。

 あくまでスタンスは、テレビシリーズを知らない、映画単体でどうやって楽しむか。ただしこのあとの話になる「化物語」はざっとテレビで観たことはあります。
 

上映開始。

1月9日TOHOシネマズ川崎。満員です。意外と(?)老若男女な観客構成。うむ、うむ、これならついていける、と確信(せっかち)

 

シンザン
シンザン

なんじゃこりゃ~(なぜか、ただただ周囲を見渡して、慌てるオレ)

 ええと、人気シリーズの「初劇場版」で「前日譚」の「3部作」の「エピソード1」ですよね?ファンの人は超期待してますよね?
 

ファンの人、これ、大丈夫なんでしょうか?

 いや、「ファンだから」、「ファンだけど」、というのは当然あるだろうし、それは「スターウォーズ フォースの覚醒」でも散見する意見だから、現象としては理解できるんだけど、

 「【これ】で次が見たくなる」って、そういうもんなのか?という「はてな」がずっと僕の頭の中ぐるぐるぐるぐる。

 そういう客層がターゲットの一部というもあるでしょう、いきなりの羽川さんのパンツも、やり過ぎなバストも、いきなりのギャグ顔(っていうの?)も作風、ということでまあ、僕だけが気にしなければ、それでいいんだけども。

 音楽がずっと鳴っているも、まあ、吐き気はするんだけど、仏像や刀のコラージュ、日の丸とか、別にわざわざそういう表現しなくても、と思いそうなオープニングでもまあ初めてだし、それはいいんだけども。

 それよりも「映画」として観た場合、なにより一番気になったのは、以後、ずっと眷属としての関係になる、あるいは、暦くんの本能的性質が露わになるところの、「極めて重要な」あの出会いとその行為。

 あの程度の描写でいいの?なんとも無味な。なんとも味気ないこと。

 恐怖も、悪魔的魅力も、エロスも、そして神々しさも感じられない。「3部作」ゆえ、また「固定客」の存在があるゆえ、できる技っていうのはあるだろう。そのうえでの「この味気無さ」の意味というのは、以後の続編で確認できるのだろうか。
 

アニメ映画って、ムズイなあ。まいったなあ。

 人物などは「『血』の通った」赤がかった色合い、というのは観ててなかなか新鮮だったが、その一方、それはCG多投の違和感緩和目的とも取れなくはない。その辺の技もちょっとずつ理解していくことにしよう。しかし、あそこまで背景にこだわる必要のある作品なんだろうか。何か違うような気もするが。
 

さいごに

 「鉄血」にして「熱血」にして「冷血」、な吸血鬼、とのことだが、それを3部作のタイトルにする意味が、少なくとも1部では感じられない。単にいつも使っている単語だし、響きがいいから、というだけで、というんならいいんだけど、タイトルにかませるんなら、鉄血ぽいのが中身に欲しいよ。(「熱血」「冷血」は中身に反映されそうだけど)

 しかし、劇場内はなかなか興味深い経験だったので、次も行こうと思う。

 

劇場公開日 2016年1月8日

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