「ジェイソン・ボーン」9年経っても内輪もめ、とはどういうことですか。

ジェイソン・ボーン
劇場公開日 2016年10月7日
僕にとってアクション映画とは

90年代を高校生で過ごしてきた僕にとって、アクション映画はただただ敵をぶち殺す映画であれば何も問題なく、主人公がちょっとだけ陰のある存在であれば、十分感情移入できるのです。

 

そんな僕にとって、アクション映画の永遠のヒーローはジョン・ランボーであり、最高のアクション映画はランボー・シリーズであります。

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なので僕がアクション映画の歴史を塗り替えたと言われる「この手ブレアクション」の元祖であるボーン・シリーズについては特に思い入れはないのですが、9年ぶりに復活、ということで鑑賞しました。

 

 

しかし、今更CIAを悪者にするほど、時代遅れなことはしないだろうな、と思いつつも、どうも

 

「やっぱりそうらしい」。

 

 

「ジェイソン・ボーン」

まずこのタイトルからして、「ランボー最後の戦場」の原題「JOHN RAMBO」「ロッキー・ザ・ファイナル」の「Rocky Balboa」を想起させます。

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「ランボー怒りのアフガン」オマージュではないかというようなオープニング。そろそろアクション映画は80年代、90年代に限る、とようやく業界が認めたかのようなオープニングに、本来うれしくなるはずだが、どうもカッコ悪い、というか釈然としない。

 

そもそもボーンはなぜそんなことをやっている?

 

本作、終始、登場人物が「なぜそうする?」というような疑問が付きまとい、アクション映画に必要な「爽快感」は全くなく、内輪でうじうじうじうじと乳繰り合う展開。

 

9年経ってもそれですか。

 

とにかく登場人物がすべておかしい。一番おかしいのはボーンだが、アリシア・ビカンダーも、トミー・リー・ジョーンズも、ヴァンサン・カッセルも全く何をやっているのか。

 

みんな、自分で墓穴を掘って、自ら墓穴に顔を突っ込む。

 

役どころとしても、アリシア・ビカンダーの役は全く魅力がありません。

 

話の展開はもっとひどい。

前半のアテネのシーンは丸々要らないシーンだし、さらに中盤の追跡劇も結局何だったの?というまるで意味のないもの。

最もひどいのは、ラストのカーチェイスで、警官殺しまくりのカッセルと、無駄にカーチェイスを繰り広げるデイモン。

この映画の中で、ストーリーや展開、サスペンス、何一つとして、映画的に緊張感を引っ張るものがないんです。

それだったら、ウジウジです、そろそろアクション映画も、容赦なく敵をぶち殺すものに回帰してほしいものです。

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