ラース・フォン・トリアー
僕の心底嫌いの「メランコリア」から待望(?)の新作。うわさは聞いていましたが、エロティック映画の超大作。今回はその前編。
さて、本作、トリアーが女性蔑視だのなんだの言われ、それじゃお望み通りのものを作ってやる、とか言ったか言わないかは知りませんが、発想の陳腐なスケベな映画、というのがVOL.1の鑑賞後の第一印象。
VOL.1の幼少期から青春時代の主人公ジョーのエピソードは既視感満載。トリアーはまじめだから鬱になったのか、と思わせる。
いつの間にかスケベ映画の定番曲になってしまった、ドミートリイ・ショスタコーヴィチのジャズ組曲第2番よりワルツ第2番を使ったり、セックスの最高の秘訣は愛とか、性に目覚めたのは、綱登りだとか、と言って直球を投げたり、魚釣りとか、数学とか、縦列駐車とかは、ジョークではなくって、トリアー、マジでそう思っているでしょう?

シンザン
「真面目かっ?」
と逆にトリアーに、いままで変態扱いしてごめんなさい、とこっちがトリアーに申し訳が立たなくなってしまっているのに気付く始末。
むしろ、その中で逆に「愛を語る」というのはまあ、VOL.2への展開だったりするのだろうが、それでもその展開は陳腐なんだですね。
VOL.1のラストなんて、あれですよ、セックスが気持ちよくなくなった!!、VOL.2に続く!
なぜにシャルロット・ゲンズブール?、というがっかり感はVol.2への猛烈なマイナス要素。主人公の若いころを演じるステイシー・マーティンは素晴らしい。全然似てないけど。
劇場公開日2014年10月14日
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