オンナの人は彼との関係でダメだと思ったら
「もうダメ」
と言う生き物で、
オトコの人は、ダメだと思ったら
「変われるから」
と言う生き物
というのを実生活だけでなく、映画でも教わってしまった。
そんな二人の出会ったころの美しさ、はかなさはエンドロールの映像のごとくである。思い出だけがきらびやか。
「ブルーバレンタイン」
主人公二人の決定的な結論に達するまでたったの1日しかたっていない。しかし数多くの回想の中で二人がずれていった僅かな違いをさりげなく見せて、その1日が最後のボタンの掛け違いに気づかせる1日となる。
主人公男女のキャラ設定がオクサンのほうが、かなり具体的である一方、ダンナのほうは、ほとんど彼自身がセリフで語った程度の設定しか見せない。
オクサンの設定は、エリート大学付属女子高校生って、「はいはい、こんな感じ、こんな感じ」と共感してしまったけどね。
ダンナの設定が抽象的なのは、これは僕の推測だけれども、最後の「1日」を迎えたオトコの取る行動は案外みんなああなのでは、という作り手の意図なのかも。
既に「終わっていること」に納得するのはとっても無理なんだけど、それでも大事な話を2人でしたい、というときはさすがにラブホテルはまずいよねえ。
シンザン
でもオトコって悲しいかな、そういう「ノリ」というか「感覚」。
巧みな編集と、主役2人の役作りだけでおなかいっぱい。さらに映画を鑑賞したあと、映画について語るのが大好きな人にとってはこれ以上の映画は無いんじゃないかな?
劇場公開日2011年4月23日
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