「インシディアス 第2章」ネタバレ 次作第3章はアカデミー賞を狙う?!

ジェームズ・ワン

 前作「死霊館」がとっても楽しくて、本作の前作「インシディアス」をそのあと見た。「エクソシスト」で多投されたストリングスのギリギリギリギリギリ、が楽しかったぐらいで正直、あんまり面白くないなあ、と思ったが、「死霊館」の後なので、本作は前作比較なく楽しめるだろうと思い、鑑賞。
 

インシディアス 第2章

 オープニング、おお、お父さんの少年時代からですね、ああ、いいですねえ、「ゴッドファーザーPARTⅡ」ですか?

 ではなくって、お父さんは段々歪んでいき、ご存じジャック・ニコルソンのごとく、ドアを斧ではないが、消火器で破ろうとする。と思ったら、あっちで時間が遡り、マーティとドクの冒険みたいになったり、とまあ、いろんなアイディアが本作詰め込んである。
 

盛りだくさん!

 本作、過去のホラー映画にオマージュささげた「死霊館」の徹底した「ホラーの面白さ」に対して「映画的な面白さ」を詰め込んだ、という意味で評価できる。なかなかここまで詰め込めないと思います。

 しかしそれは、「ホラー映画」としての「インシディアス」の続編、とするならば、「ホラー見たさ」のニーズには必ずしも満足させるつくりとは言えない結果になってしまった。

 てんこ盛りで、きれいに練りこんだ脚本が逆にホラー映画の純度をさげてしまった。

シンザン
シンザン

 「俺はホラーが見たいんだよ!映画的なスペクタクルなんか見たくねええ」

という声が聞こえそう。

 とはいえ、サイコロを操っていたのは、悪魔のほうでした、というくだりは名作「ヘルハウス」のオマージュだと思うし、ホラーな映像はもうさすが!だと思う。

 シーツに包まったアレ、を一個一個めくっていくところなんかも最高に楽しい。でもまあ、音の使い方やドッキリ演出とかは「死霊館」のほうが遥かによかったかな。

 本作はホラー映画としては「死霊館」に及ばないが、「映画」としてはとっても面白かった。

劇場公開日 2014年1月10日

2014年1月19日 記

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