映画レビュー

「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」 金の匂いがしないが、猫の匂いはする

2014年前半、個人的にもっとも観たかった映画。  コーエン兄弟新作、音楽映画、カンヌ受賞、黒髪のキャリー・マリガン、ティンバーレイクの歌、オスカー、と言ってもアカデミーのほうで、賞レースからの完全無視、カンヌから1年経っての公開、SHIP...
映画レビュー

「アメリカン・スナイパー」 傑作反戦映画「ハートロッカー」の先を行く映画だが、着地点は「ランボー」。

本作の主人公である、実在の人物クリス・カイル氏が亡くなって2年。という現実がごく最近の出来事であったとしても、このテーマを取り扱うのは若干出遅れ感はある。 そう、肌触りは違えど、「フルメタル・ジャケット」に思った、出遅れ感を感じる。 出遅れ...
映画レビュー

「エクソダス:神と王」 モーゼよりラムセスLOVE

本作、その後がさらにその民族にとって苦難の道が続くため、決してカタルシスは生まれない。そこを踏まえて、どう楽しむか、が本作の見どころ、となるかな。 リドリー・スコット  まずは何はともあれ、超傑作「悪の法則」の次の作品である。 神様の存在 ...
映画レビュー

「オール・ユー・ニード・イズ・キル」は久々の、ファン、トム自身の満足を満たす傑作だ。

注 : 本文、本作のネタバレはもちろん、同じくトム・クルーズの「オブリビオン」のネタバレがあるよ 「ALL YOU NEED IS KILL」というタイトル とは、トム演じる主人公ケイジに対して、 「お前のやることはただ一つ、敵を殲滅するこ...