2016年 年間ベスト映画

恒例の年間ベスト。今回は2016年のベストです。

2016年は以下の作品から選出します。

「ストレイト・アウタ・コンプトン」(2015年12月27日鑑賞)
「イット・フォローズ」(2016年1月12日鑑賞)
「傷物語I 鉄血篇」(2016年1月12日鑑賞)
「ブリッジ・オブ・スパイ」(2016年1月15日鑑賞)
「クリムゾン・ピーク」(2016年1月16日鑑賞)
「白鯨との闘い」(2016年1月23日鑑賞)
「インシディアス 序章」(2016年1月30日鑑賞)
「猫なんかよんでもこない。」(2016年1月31日鑑賞)
「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」(2016年1月31日鑑賞)
「オデッセイ」(2016年2月9日鑑賞)
「ディーパンの闘い」(2016年2月20日鑑賞)
「ロブスター」(2016年3月12日鑑賞)
「ヘイトフル・エイト」(2016年3月27日鑑賞)
「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」(2016年3月27日鑑賞)
「マジカル・ガール」(2016年4月2日鑑賞)
「ボーダーライン」(2016年4月10日鑑賞)
「ルーム」(2016年4月11日鑑賞)
「テラフォーマーズ」(2016年5月1日鑑賞)
「世界から猫が消えたなら」(2016年5月15日鑑賞)
「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」(2016年5月22日鑑賞)
「ひそひそ星」(2016年5月22日鑑賞)
「デッドプール」(2016年6月4日鑑賞)
「ヒメアノ~ル」(2016年6月5日鑑賞)
「神様メール」(2016年6月7日鑑賞)
「エクス・マキナ」(2016年6月13日鑑賞)
「ダーク・プレイス」(2016年6月25日鑑賞)
「クリーピー 偽りの隣人」(2016年6月27日鑑賞)
「ブルックリン」(2016年7月2日鑑賞)
「インデペンデンス・デイ リサージェンス」(2016年7月9日鑑賞)
「死霊館 エンフィールド事件」(2016年7月11日鑑賞)
「ロスト・バケーション」(2016年7月26日鑑賞)
「シン・ゴジラ」(2016年7月30日鑑賞)
「ターザン:REBORN」(2016年8月5日鑑賞)
「傷物語II 熱血篇」(2016年8月24日鑑賞)
「ミュータント・ニンジャ・タートルズ 影(シャドウズ)」(2016年8月31日鑑賞)
「君の名は。」(2016年9月22日鑑賞)
「映画 聲の形」(2016年9月24日鑑賞)
「ハドソン川の奇跡」(2016年10月2日鑑賞)
「ジェイソン・ボーン」(2016年10月14日鑑賞)
「SCOOP!」(2016年10月15日鑑賞)
「この世界の片隅に」(2016年11月21日鑑賞)
「ドント・ブリーズ」(2016年12月18日鑑賞)
「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」(2016年12月19日鑑賞)

の43作から選出。

毎回言っていますが、「ベスト」の定義は

1)期待値を上回った

2)若干世間から疎まれた、忘れられた

3)でもすごい好きな

作品を上位にするようにしています。作品の質とか、人気とか、は一切頭にありません。なので、いずれもおおよそ世間とは異なる順位になることが多くなります。

ではいきます。

シンザンの、2016年ベストの発表です!!

 

10位 : 「ロブスター」

「ディーパンの闘い」と悩みましたが、2016年私はこの映画の「試練」を乗り越えたことで、こちらを10位に入れました。

 

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主人公の「ロブスター」になりたいことの理由とその性格は今の独身者の「屁理屈」まんまと思います。というのも自分がそうだったからです。

この映画のラストですが、永遠に主人公は現れないでしょう。本作は管理体制の批判ではなく、「彼ら」への痛烈な皮肉の映画です。

 

09位 : 「神様メール」

 

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僕の生涯の作品、とまで思っている「ミスター・ノーバディ」(2011)のジャコ・バン・ドルマル監督の最新作。宗教色が強いと言われていますが、キリスト教のことをまるでわからない人が観てもわからないか?と言われると全くそんなことはなく、むしろ、先入観なく観たほうが、、思った通りに感じ取れる、

この映画の「優しさ」が素晴らしい。映像も本当に圧倒的に素晴らしいです。

寡作、だけど超ハイレベルな作品を撮り続ける、ドルマル監督。次は何年後でしょうか。

 

08位 : 「ルーム」

 

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とにかく、「部屋」の映像表現が恐ろしい。

序盤の「部屋」の「閉塞感」に吐き気をもよおしたのは、「そんな理由」だったわけで、納得。子役の演技もすごいですが、ここはやはり主人公の、「若くしてそんな目にあった」女性の「社会復帰」、そして「母として」「人間としての」成長を見事に表現したブリー・ラーソンが圧倒的でした。

 

07位 : 「エクス・マキナ」

 

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並み居る強豪押しのけ、アカデミー特殊視覚効果を受賞したのは、ひとえにアリシア・ヴィキャンデルの美しさによるものかと思います。

体はマッド・サイエンティストものですが、それ以上に、この映画の、「オタク」と「童貞」をばっさり切り捨てる「ラブドール」、という構図にとても感動しました。

正座しているヴィキャンデルとガラスに阻まれたグリーソン、という画はいったいどこから着想を得たのでしょうか(笑)

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06位 : 「ハドソン川の奇跡」

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クリント・イーストウッドは過去の作品からさらに昇華させて、「うまいが、誰にもわかりやすい」映画に仕上げました。3・11を彷彿させるような事故に対して、アメリカ人の「勇気」と「責任」「団結」を奮い立たせる。トム・ハンクスがこれまたよくって、「フォレスト・ガンプ」で描かれていた「古き良き」とは違った形で、「思い出すべき、語るべきアメリカ人像」を体現しています。

最後には「ジョーク」で締めるという、今の日本では、「被災」「災害」をこんな風に乗り越える作品をつくることはできないだろうな、と。

これは日々の生活のなかでどう過ごすか、をも問うている作品だと思います。

シンザン
シンザン

僕も仕事をバチっと終わらせ、ジョークで締めたいですねえ。

 

さあ、残るは5作品です。「シン・ゴジラ」「君の名は。」「シビル・ウォー」「デッドプール」は入っているのでしょうか

 

ではいきます。

 

05位 : 「ヒメアノ~ル」

 

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恐怖の吉田恵輔監督の復活。相変わらずの「誰もがもっている底辺意識」への攻撃がキツイです。底辺の人間が(というより、人間の底辺意識)が、どうしたら、立ち直るか、どうしたら、共有でき、幸せになれるか。そして、しれらはあくまで「希望」であって、また、人は壊れるもの、壊れてしまうもの、という思いは「希望」なのです。

通常の映画はテーマをここまでなのですが、本作はさらに「そうはなれない存在」もいる、「そうはなれないようになってしまう存在」もいることも示しています。

役者陣のなかでも、特にムロツヨシさんの、「怖くて、キモくて、笑えて、腹が立ち、でも、立ち直る」という役どころをとてもよく演じていたと思います。

 

04位 : 「マジカル・ガール」

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序盤の「アノ曲」もびっくりしましたが、「マジカル・ガール」とは一体誰のことだったのか。そして誰にとっての「マジカル・ガール」で、「どういう意味」で魔法をかけていたのか、考えさせられます。

という表面的なことだけでなく、それを「魔法少女」に引っ掛けて、「魔法をつかえなくなった魔女」と「魔法を使えるようになろうとしている少女」との闘いになっている構図がとても素晴らしく、「オタク」「腐女子」は鑑賞注意な結末となっています。

 

はい、意外な4位かもしれませんが、いよいよベスト3です。

 

03位 : 「ドント・ブリーズ」

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これを3位に選ぶ僕は、かなりおかしいとは思います(笑)。

ホラーはちょいちょい見ているのですが、今年はこれはダントツです。これはちょっとすごいですよ。何回も観たいと思える作品です。

監督のフェデ・アルバレスはサミ・ライミに見出され、リメイク版「死霊のはらわた」を撮っていますが、それも意外と僕は好きです。もう一度見直したほうがいいと思いました。

ちなみにこれ以外のホラーは今年は散々でした。だからこそ、本作に若干肩入れをしての、3位でもあります。

ただし、今年観たDVDも含めると、「ババドック 暗闇の魔物」が裏1位です。

 

では、2位です!!

02位 : 「ストレイト・アウタ・コンプトン」

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これは、実際は去年2015年の暮れに観たのですが、そのときすでに2015年のベストを決めていたので、2016年の対象にしていましたが、今年は良作が豊作の年と思いますが、やはりこの1年間、本作の印象が大きかったのでしょう。音楽映画と黒人映画とギャング映画が「実話」というベースの上で、見事に融合した結果が本作。

2016年始めというベスト選出には不利という点で、皆さんも忘れている可能性の高い本作。若干ひいき目かもしれませんが、個人的には、映画好きの人間にこの映画を紹介するときは、「グッド・フェローズ」のような映画、と言います。それぐらい好きで、よくできた娯楽映画だと思います。

 

では、いよいよ1位の発表です!!

2016年は、本作以上の作品は今年挙げられません。

01位 : 「この世界の片隅に」

 

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1位だけはベタです。すみません、今年はベタです。しかし今年は本作以外に1位を上げる作品はあり得ません。

というか、現在生涯でもトップクラスの作品になってしまっています。

本作との出会いも奇跡的で、アニメに慣れてきて鑑賞するのにちょうどいいタイミングであったことが大きかったです。

今年の「シン・ゴジラ」「君の名は。」や「映画 聲の形」という優れたアニメ映画が続々と公開され、アニメ耐性のない僕が徐々にアニメ映画って面白いなあ、と感じるようになり、ちょうど見るにいいタイミングでした。

シンザン
シンザン

「シン・ゴジラ」も私からいいますと、「アニメ映画」です。

アニメにしかできない表現、というのも上記3作のおかげでなんとなく解り、充足感も得ましたし、広島出身であること、呉もなじみの地ことでの、ノスタルジーをとてもリアルに感じたこと、そしてなにより、その「映画としてのうまさ」に感動しました。

個人的には、「奇跡」の映画です。もちろん、そうでない人もこの映画には十分感動できるでしょう。

さいごに

いかかでしたでしょうか?2015年ベストにあげた作品に比べると、かなりマニアックで小規模作品がほとんどです。というか2015年が異常に大作ばかりでしたが。以下は、ベスト10には入れられないけど、結構好きだった作品です。

「ディーパンの闘い」

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「ブルックリン」

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「ミュータント・ニンジャ・タートルズ 影(シャドウズ)」

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