2年前の2019年は12万の家賃で2LDKの賃貸マンションに住んでいました。
会社の借り上げ、会社負担は7万円、残りを寮費として会社に天引き。住んでいた町は、品川にある会社からは遠かったのですが、横浜までは15分。十分都会です。
当時結婚1年目で、横浜市鶴見区のワンルームから、所帯持ちということで、会社からの待遇も変わり、横浜市旭区へ引っ越しました。
そのとき僕は44歳。子供は考えていませんでした。その後、妻の希望もあり、妊活をし、入居2年目で、娘が生まれました。
その時はまだ2LDKで全然問題ありませんでした。寝室と共有の着替え部屋で十分でした。また娘の夜泣きなども全然許してくれる近隣で、とても居心地が良い住まいでした。
ですが、3人家族で、いずれ娘が大きくなったとき、2LDKはちょっと厳しいだろうな、と思ってはいたものの、まさか妻からは家を買おう、と提案をされるとは夢にも思いませんでした。
僕は賃貸派でした。独身が長く、引っ越しも好きだったからということもありましたが、家を買うには歳をとり過ぎている、家を買うなんてムチャだと思っていました。
家賃の半分以上が会社負担(借り上げ=寮費、自宅=住宅手当)、娘が小さいうちに、落ち着きたい、という家内の言う理由と要望は、サラリーマンの僕にとっては、とってもあり得ないものでした。
会社なんてどうなるかわかりません。転勤だってあります。
もちろん、妻と娘に何かを残したい。お金を残すか、負債ともいえる家を残すか。
最終的には、感情の面を優先しました。
2020年の春、神奈川県の田舎の方の都市で、3,100万円の建売住宅を30年ローンで買いました。1年間考え、物件を回って、建売の建築中の物件でした。
頭金ゼロ、当時リボ払いが残っていたりと、相当甘い考えで、当然借入先も全く見つからず、そして唯一借り入れができる銀行の金利が変動金利で1.075%でした。不動産業者は、借入先がないと彼らも困るため、おそらく上記の条件で進めたかったのでしょう。(借りる先、選択肢を削るという戦略だったのかもしれません)※つみたてNISAやなんやかんやで1.045%になりました。
僕は本当に勉強不足で、言われるがままでした。途中怖くなり、購入価格の20%にあたる違約金を払ってでも、購入を辞めたいなあ、と考えました。もともと賃貸で生涯を過ごすのもいいと思っていましたし、昔のように、高齢者が賃貸住宅に住めなくなることもないでしょう。
不動産会社に訴えると、モウレツに引き留められました。それはそうです。報酬はその苦労に比べると見合ったものではありませんが、それでも違約金で終わり、は彼らの望む結論ではありません。
返済は30年です。30年後、僕は78歳です。僕は死んでるかもしれません。※2019年の日本人の平均寿命は男性が81.41歳、女性が87.45歳。(厚生労働省の「簡易生命表(令和元年)」による。)
購入した家は、隣駅がタワマンがすごい勢いて立ってきている都市で、僕ら近辺の土地の価値があがればいいなあ、と思いながらも、辺りを見渡せば、田んぼだらけと土地は余り放題。
この街、この物件を選んだ理由は
1)ぎりぎり想定予算内(今考えるともっと低い予算です。。。)
2)妻の実家が近い
3)子供部屋、妻の部屋、僕の部屋がある
3)アップダウンの激しいエリアのなかでも、平地で駅から徒歩10分
4)すでに住まれている近隣の家庭に子育て世代が多い
5)玄関の向きが風水的に良い(これは僕にはわかりません)
結構贅沢な希望でしたが、こじんまりした、駐車スペースも1台だけの建売住宅が見つかりました。
両隣、お向かいはまだ建物も立っておらず、どんな家庭が引っ越してくるのか、ドキドキしてましたが、エリア全体的に子育て世代の集合体だったので、きっと両隣、お向かいも若い世帯が来るだろうな、と思っていました。
その時は周りが建っていないので、防犯が心配で、シャッター、面格子といろいろ出費もかさみました。
入居時は、カーテンレールもなく、100均で突っ張り棒でカーテンを広げました。シャッターは義理の両親からの援助の50万円で、入居後3週間後にようやくつけることが出来ましたが、それまでは危ないので、妻と娘は妻の実家で生活しました。(※このころからコロナの影響で中国から部品が来ない、工事が出来ないなどの苦労がありました)
今だと両隣も住まれているので、そこまで必要のない環境になりましたが、20万円ぐらい余計にかかった結果になります。後悔はしていませんが、両隣が面格子やシャッターをしていないと、ちょっと悲しくなります。
また、当時両隣にどんな家庭が来るのかわからないので、先に庭にラティスを立てたり、とこれもどっちが先、ということでもありませんが、先に住んでいた分、損をした気分ではあります。
家自体に不満はないし、近隣住民も同じ子育て世代で、とても住みやすいところで、引っ越してきたことには全く不満も後悔もなく、むしろ引っ越してきてよかった、と思ってます。
近隣住民に恵まれていることは、長く住むうえで最重要条件と思っていましたので、本当によかったです。
不動産業者、銀行からするとカモでしたが、住めばとんでもなく居心地のいい生活がスタートしました。これは不動産業者には感謝です。
当時2歳の娘が泣いても何の苦情もありませんでした。ただし、子育て世代といっても、ほかはせいぜい40代前半でしょう。僕は40代後半。
とりあえずスタートしました。
30年ローン。
今考えると相当に厳しい話です。今も客観的にはどうかしている、と思っています。しかし今のこの生活を失うわけにはいきません。やれることはちょっとずつでも、キチンとやらなければいけません。
まずは、2020年3月時点、次世代住宅ポイント制度、すまい給付金、そして住宅ローン減税。
1年目は必ず押さえないといけません。
ここからは、48歳で30年ローンで家を買ったその後について、書いていけたらと思います。
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