映画レビュー_あ行

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「悪の法則」 1時間たっぷり忠告されても、聞かないときは聞かない。聞けない。

まずは僕のリドリー・スコットに対する思いから。 リドリー・スコット作品BEST5 世間でリドリー・スコットと言えば 5位・ブラックホークダウン 4位・ブレードランナー 3位・ディレクターズカット ブレードランナー最終版 2位・ブレードランナ...
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「オンリー・ゴッド」 ライアン・ゴズリングがパイプカット。

本作は難解だ!という意見も多いのだけれども。 東洋の神秘に必要以上に傾倒してみちゃったレフン監督が、マザコンで、不能な主人公と、彼も含めて、超卑怯で臆病な白人の侵略を、北野武(風の人)がバッサバッサ切り捨てる映画。 とにかく白人グループが、...
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「ウォールフラワー」 We Can Be Heroes Just For One Day

原題「The Perks of Being a Wallflower」 「壁の花(誰にも気づかれない、ぼっち)でいることの特典」 この「特典」とは何だろうか。 本作の3人の主人公はみな少し「外れている」が、それで自分は「はみ出し者」、とはと...
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「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」 当時のファッションを、最高のキャストで楽しめる映画

野良犬のような面構えのベネディクト・カンバーバッチ。 「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」 小学生の夏休み日記のようなタイトルだが、副題以外は原題通り。 サスペンスかと思いきや 本作、まったく予備知識なく観たのですが、ドイ...
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「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」 金の匂いがしないが、猫の匂いはする

2014年前半、個人的にもっとも観たかった映画。  コーエン兄弟新作、音楽映画、カンヌ受賞、黒髪のキャリー・マリガン、ティンバーレイクの歌、オスカー、と言ってもアカデミーのほうで、賞レースからの完全無視、カンヌから1年経っての公開、SHIP...
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「アメリカン・スナイパー」 傑作反戦映画「ハートロッカー」の先を行く映画だが、着地点は「ランボー」。

本作の主人公である、実在の人物クリス・カイル氏が亡くなって2年。という現実がごく最近の出来事であったとしても、このテーマを取り扱うのは若干出遅れ感はある。 そう、肌触りは違えど、「フルメタル・ジャケット」に思った、出遅れ感を感じる。 出遅れ...
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「エクソダス:神と王」 モーゼよりラムセスLOVE

本作、その後がさらにその民族にとって苦難の道が続くため、決してカタルシスは生まれない。そこを踏まえて、どう楽しむか、が本作の見どころ、となるかな。 リドリー・スコット  まずは何はともあれ、超傑作「悪の法則」の次の作品である。 神様の存在 ...
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「オール・ユー・ニード・イズ・キル」は久々の、ファン、トム自身の満足を満たす傑作だ。

注 : 本文、本作のネタバレはもちろん、同じくトム・クルーズの「オブリビオン」のネタバレがあるよ 「ALL YOU NEED IS KILL」というタイトル とは、トム演じる主人公ケイジに対して、 「お前のやることはただ一つ、敵を殲滅するこ...